〝アスファルトにも種類があって、つい道路を見てしまいます〟
どんな仕事をしていますか?
K.U(以下、U):工場の仕事はざっくりと4つあって、1つ目はアスファルト合材の出荷、2つ目が舗装廃材の受け入れ、3つ目が事務や経理関係、4つ目が試験です。このうち私がやっているのは試験室での仕事です。
アルファルト合材はあらかじめ国や県に承認を得たものでないと出荷できません。そのための書類を作ったり、出荷するものの品質管理を行ったり、実験や分析をしています。
N.Y(以下、Y):私もUさんと同じ部署なのですが、加えるとすれば、工場は舗装廃材を粉々にして製品化します。そのために重機に乗って、受け入れた舗装廃材を細かくするための機械に投入しています。

アスファルトにも種類があるんですか?
U:そうなんです。人が歩く道と車が走る道で異なるし、高速道路も配合が変わります。普通は知らないですよね。私もまったく知らないまま、未経験から中途採用に応募しました。
Y:道路の感じは全然ちがいますね。たとえば沖縄県は雨が多いので、水を逃がしやすくなっています。
U:都道府県ごとのルールがあって、県外に行くと、つい道路を見るよね。「ここは透水だ」とか「新しく打ってるわ」とか。
Y:(笑)見ますね。なんでそういう材料を使っているのか考えると、地域性がわかったりするんです。
U:意外と面白いんですよ。しかも、この業界はリサイクルが進んでいて、アスファルトとコンクリート廃材のリサイクル率は99%以上なんです。新しく作る舗装材の中にも、廃材から再生されたアスファルトが使われています。
〝安全第一を教え込まれ、真面目に実行しています〟
どのようにして仕事を覚えましたか?
U:入社して9か月くらいは、東部工場で研修を受けました。東部工場は品質管理に強く、最新の機械があって、詳しい人もいます。そこでアスファルト合材について学んでから、長野工場へ来ました。
Y:私は、まず長野工場勤務でした。ここで最初に覚えたことが、重機に乗ること。先輩方に操作の方法やコツを教えてもらいました。重機は大きく、事故があってはいけないので、安全面への配慮も含めて丁寧に教えてもらいました。


仕事をするうえで大切にしていることは?
U:何事も楽しまないといけないと思っているので、どんなに面倒くさくて辛い仕事でも、みんなを巻き込んで楽しく変えようと思っています。私は理屈っぽいので「なぜ」を突き詰めるのが好き。「なんでこうなんだろう」を大事にしています。品質管理はそういう仕事だと思っているので、その2つは大事にしようと思っています。
Y:私は重機に乗ったり、試験室に行ったり、事務をやったり、東部工場でもいろんなことをやっていますが、工場で働くので、まずケガをしないことを大事にしています。特に重機に乗る際、安全に行動する意識が少しでも欠けていたら、大事故になりかねません。自分もまわりの方にもケガをさせないように、常に心がけています。
U:東部工場は、安全をすごく大事にするよね。研修を受けた際、上司や先輩方から「どんなことがあっても機械のそばを走るな」「作業の際は絶対にブレーカーを切れ」とかなり強く言われました。
Y:言葉で理解していても、いざ行動となると、なかなか難しいことですから。
U:機械を動かすことより、まずは安全第一だと、初期の段階で教え込まれました。



〝転職サイトから声をかけてもらい、
高沢産業なら大丈夫と思いました〟
高沢産業に入社した経緯を教えてください。
U:大学進学で長野県へ来て、卒業後は印刷会社に就職しました。最初は印刷の現場に勤め、途中から営業をやっていたんですが、性に合わないから工場勤務がいいなと思い、会社にかけあったけど聞き入れてもらえず、転職することにしました。
自分のプロフィールを登録する転職サイトを通じて高沢産業から声をかけていただきました。じつは昔、高沢グループの飲食業でアルバイトをしていたことがありまして「これは運命だな」と。当時は社員の人ともめっちゃ仲良くて、バイトが終わってからみんなで遊びに行ったりしていたので、「あそこなら大丈夫」というのが自分の中にありました。
Y:私は愛知の大学に進学しましたが、もともと地元が好きなので、長野県の企業に絞って就職活動をしました。自己PRを登録する新卒向けのアプリがあって、そこから声をかけていただきました。長野は自然豊かで、街は適度な大きさなのがいいんです。
U:ゴルフ場もあるしね。
Y:はい(笑)。Uさんには休日にお誘いして、ゴルフを教えていただいています。


入社してから心に残る出来事はありますか?
Y:重機を使って廃材を機械へ投入する際に、上手な人は一度にたくさん運べるんですが、私は最初はすごい下手だったので、先輩が声をかけてくださったんです。そのアドバイスも「俺のやり方だけど」って言い方で、自分なりに考えながらやってみたらうまくいきました。
U:教え方がいいんですよ。失敗してもいいからってやらせてくれるし。先輩方はみなさん昭和の根性論から脱却している世代なので、若い世代とも合うんだと思います。

〝コロナ禍や物価高、世間の動きにいち早く対応してくれます〟
会社のいいところを教えてください。
Y:私の就職活動がコロナ禍の特に深刻な時期と重なって、県外への移動も制限されている状況でした。長野県に帰るのもままならないのに「東京の本社へ足を運んでください」と言う企業もありました。でも高沢産業は真っ先にリモートで面接をしてくれました。

U:対応が早かったですね。物価対策も迅速で、社員にどう還元するかをいち早く考えて、サクサクとベースアップしてくれました。世間の動きに合わせて、素早く対応できるのは企業の強さだと思います。
あと高沢産業は、多角的な経営が強みであるのは間違いない。社員がたとえば「ラーメン屋をやりたい」と言って企画をもっていけば、「やってみな」と通りそうなくらい、なんでもできる可能性のある会社だと思います。

入社を志す後輩へ向けてメッセージをお願いします。
U:個人的には、何か1点尖った部分のある人が来てくれたら、面白いなと思います。手先は不器用でも頭を使うのは得意とか、勉強は苦手だけど機械を操るのは好きとか。突き抜けた人が何人もいた方が、会社は大きくなると思うので。
Y:ひとりでは進まない作業が多いので、気兼ねなく自分から話しかけられる人は向いていると思います。あとはトラック運転手の方は、ハキハキしゃべる方が多いので、圧倒されないように。
U:かなりマイルドに言ったね。
Y:お腹から声を出される人が多いので。
U:(笑)
