〝「事務職は量を把握し、営業職はタイミングを図る」。常に一対で力を合わせて、安定的にお客さまのもとへ材料を届けています〟
Q1:今の主な仕事内容を教えてください。
薮田:私は鉄鋼原料の材料をお客さまに提案する営業をしています。基本的にはルート営業で、現在は20〜30社ほど担当。製造業のお客さまが中心です。
鉄鋼原料事業部が取り扱っている商品は、銑鉄(せんてつ)やスクラップ、コークス、合金などがあり、お客さまが必要とする原料を手配し、ご希望の納品日までにお届けしています。商談や提案をおこない、お客さまから注文を受けたら、堀江さんをはじめ営業アシスタントの方に事務処理をおこなってもらいます。
堀江:アシスタントはそれぞれ扱っている商品があり、私は主に銑鉄を担当しています。お客さまのご依頼をもとに営業職から連絡を受けたら、仕入れ先や関係各所にメールやファックスで発注・配達の手配へと進めます。事務所でのデスクワークが中心の仕事です。
Q2:入社してからどのように仕事を覚えていきましたか?
堀江:入社して3カ月は、先輩から仕事の基礎や進め方を教わりました。そこからは独り立ちして、コークスや輸出スクラップを担当。ほかにも取り扱う原料はありますが、基本的な業務の流れはすべて同じです。なので入社してから覚えた仕事の進め方を基本に、実践を積み重ねて、知識やノウハウを蓄えていきました。
薮田:入社して半年間くらいは、先輩に同行して営業の仕事を教わりました。そのあとは取引先を数件ほど引き継いで、ひとりでお客さまのもとを訪れて、交渉や仕事の段取りなどを自分なりに工夫しながら、仕事を覚えていきました。
Q3:これまでを振り返り、先輩から教わった教訓は何ですか?
薮田:「新人ですと言わないこと。常に〝会社の看板を背負っている〟という志をもって、ひとりの営業マンとして行動しなさい」という先輩からのアドバイスです。「たとえばプロ野球選手が新人だからって試合のときに甘えられないでしょ?」と。それを聞いて、とても腑に落ちて、高沢産業を代表するひとりとして行動することを心がけています。
堀江:最初の頃はとにかく書類をつくって、仕入れ先を覚えて、実践の中から仕事のコツをつかむようにしていました。あとは「仕入れ先から商品を安定的に入手するのが、私たちの役割だ」と教わったので、安定的な商流を保つために、価格変動や仕入れ先の状況などを常に俯瞰して捉えるようにしています。
Q4:高沢産業ならではの営業力とは?
薮田:先輩たちは、どんな状況でも「できない」とは言いません。材料のキャンセルがあっても「別日に延ばせませんか?」と、必ず一度はねばり、角度を変えて提案。この「ねばりの営業力」こそ、高沢ならではかもしれません。「頼まれたら断りたくない」「なんとしてでも工面したい」と行動する人が多い。その積み重ねの結果、お客さまとの信頼が生まれていくと実感しています。
ただ私自身は心配性なので「できると思いますが、一度確認させてください!」と着実に進めるようにしています(笑)。
堀江:こうやって営業のみなさんが前線でがんばっているので、私たちは確実な成果につなげられるように、裏方として全力でサポートしています。そのためにも、商流の安定を保つことが欠かせないのです。お客さまや仕入れ先の状況、価格の変動など「常に変動する状況の中で、いかに平常化できるか」が私たちの役目です。
薮田:「事務職は量を把握し、営業はタイミングを図る」。どちらかが欠けても、仕事が成り立たないですよね。
堀江:お客さまに必要な材料を安定して届けるために、常に状況確認をしながら、息を合わせています。
あとは事務職を担当する6人のメンバーのこともサポートできるように、自分の仕事だけでなくほかの商品の動向にもアンテナを張っています。
〝入社の決め手は、「高沢産業は人を大切にする会社」であること〟
Q5:高沢産業を選んだ理由は何ですか?
薮田::慣れ親しんだ生活環境を変えたくなかったので、地元の愛知県で働けて、転勤がほぼないという点が決め手でした。あとは何よりも、風通しのいい社風にとても惹かれました。雰囲気の明るさ、働く人たちの様子が垣間見えて、ここで働きたいと感じたんです。
堀江:愛知県内の大学に進学していたので、愛知県内で自分の能力を発揮できて、大学で専攻してきた外国語の知識も活かせる事務職に絞って就活をしていました。とはいえ外資系の大企業ではなく、「地域に根ざし少数精鋭でたしかな業績をあげている会社で、中枢を担ってみたい」と考えていました。これらの条件で探した結果、高沢産業にたどり着いたんです。
そして、入社に至るまでに「高沢産業がいかに社員を大切にしている会社か」がよくわかったことも大きな決め手でした。当時は女性の事務職に対して諸手当を出す会社って、ほとんどなかったんですね。ところが高沢産業は「女性の新入社員が働きやすいように」と、手当や制度を率先して整えて迎え入れてくださったんです。本当に人を大事にしている会社なんだなと思いました。
Q6:高沢産業を応募したきっかけや理由は何ですか?
薮田:正直に話すと、営業職に絞りながら食品関係や人材系の会社を受けていたんです。でも、なかなか採用が決まらなくて。さて、どうしようかと採用関連のホームページをいろいろとチェックしていたら、高沢産業をみつけて。企業情報を読んでいくうちに、「ワークライフバランスや社員を大切にしている会社だな」と感じて、興味をもつようになりました。実は…説明会にも参加してないんですよ(笑)。
堀江:そうなんですか(笑)!?
薮田:会社サイトは見ていましたが、何をしている会社かはよく理解していなくて。でもグループ会社がたくさんあり、長い歴史の上に信頼が築かれているという印象を抱いて、採用応募を出しました。
堀江:私は、大企業よりも少数精鋭の会社で、日々の業務と事業の成長を実感できる仕事がしたいと考えていたんです。仕事に責任を持って進められる環境にいたほうが、自分の能力を発揮できると思っていたので。そして「鉄鋼原料事業部」という仕事をみて、建築やインフラなどに関わる事業スケールの大きさに魅力を感じました。あらゆる産業や身近な暮らしの根底を支える仕事といえますからね。
〝高沢産業は、社員を家族のように大切にする会社。一人ひとりの行動や志を信用して、会社が後ろ盾してくれる〟
Q7:高沢産業のアピールポイントを教えてください。
堀江:私たちがいる名古屋支店はとくに、事務職と営業職が協力し合って仕事を進めています。だから、日頃からお互いによく話すんです。わざわざミーティングの場をもうけなくても、気軽に相談や報告などができる雰囲気があって、些細なことでも話しやすいです。みんな仲がいいですよね(笑)?
薮田:そうですね、顔を合わせたら雑談ベースのおしゃべりから仕事のことまで何でも話していますよね。しゃべりすぎと言われることもないです(笑)。一人ひとりが仕事に対して責任感をもっていますし、やるときはきちんとやる。困ったときは「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)」をこまめにする。みんなが会話を大切にしているから、いつでも手を止めて耳を傾けて助けてくれます。
堀江:お互いに、人として尊重し合っているから、仕事に対する意識も高くなりますし、大変なときにも頑張れますね。
薮田:あと個人的には、高沢産業で得られる「営業職としてのやりがいや達成感」がとても大きい。一人ひとりを信用して、営業の裁量を任せてくれます。細かなところをつつく人もいないですし、自分なりに目標を立てながら挑戦できます。
社員一人ひとりの行動や志を信用して、会社が後ろ盾する気風は、創業以来、脈々と受け継がれているように感じます。
堀江:社員一人ひとりを家族のように大切にしてくれる会社だと感じています。私は30歳のときに産休を取得。育休とあわせて2年くらい休職してから、復職して今の仕事を続けています。結婚や出産を経ても働ける環境を、会社もチームも大切にしてくれました。仕事も生活も充実させたい女性にとって、ありがたい環境だと思います。
Q8:この仕事はどんな人に向いていますか?
薮田:営業職でいえば「話が好き。人が好き」という人が向いていると思います。あとは何かを長く続けてきた経験があると、とてもいいですね。「先輩や後輩と力を合わせながらスポーツに打ち込んできた」とか「武道で礼節を身につけてきた」とか。どんな仕事でもそうだと思いますが、いくつかの壁を乗り越えて、たゆまず努力した経験は、かならず仕事に活かされると思います。
堀江:世の中にはひとりだけで多くを担える仕事もあると思いますが、私たちの仕事は人と人で力を合わせて進めることが必要です。だから、チームワークを大切にする人にとても向いていると思いますね。
薮田:あとは「学生のうちにまだやりたいことがみつかっていない人」にも、臆せず高沢産業に飛び込んできてほしいと思います。僕自身、仕事でやりたいことが見つけられないまま高沢産業に入社して、働いていく中で、仕事のやりがいや楽しさに気づきましたから。
未経験でも専門知識は入社してから覚えられますし、続けていくうちに「社会の役に立つこと」「チームの力になること」など、たくさんの達成感に出合い、自分の喜びがみつかるはずです。